ソリベストルモ

2023年6月開催のテニス全仏オープン3回戦で日本の加藤未唯選手の返球した打球がボールガールに当たって失格となった件で、対戦相手ペアの一人「サラ・ソリベストルモ」選手は同年6月5日、試合後の会見で加藤未唯選手の事を問われ「私たちは主審の所に行って、何が起こったかを説明しただけ。全て運営責任者が決めたことなので、私たちは悪いことはしていない」と語りました。

今回の件でソリベストルモ選手のインスタグラムには批判のコメントが集中しSNS閉鎖に追い込まれる事態となりました。騒動から時間が経過し、現在のソリベストルモの状況を紹介していきます。

ソリベストルモのプロフィール

ソリベストルモ
出典:instagram

名前:サラ・ソリベス・トルモ(Sara Sorribes Tormo)
生年月日:1996年10月8日
年齢:26歳(2023年6月時点)
国籍:スペイン
出身:バレンシア州カステリョン県ラ・ヴァイ・ドゥイショー
身長:176cm
体重:69kg
利き腕:右
バックハンドストローク:両手打ち
女子プロテニス協会(WTA)ランキング:最高位はシングルス35位、ダブルス40位

出身はスペインのバルセロナに近い地域ですね。

ソリベストルモのインスタ投稿が炎上 現在は鎮火

加藤未唯選手の失格を受けて、自らのペアを不戦勝に導いたのではないかと批判されたソリベストルモ選手。
騒動が起こった当時、彼女のインスタグラムの投稿には批判のコメントが相次ぎました。

現在は明らかに鎮火されておりポジティブなコメントのみが表示されているため、インスタグラム運営側で何か対応策が成された可能性があります。

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失う物の多い大会でしたね。
お疲れ様でした

あなたが望むのは勝つことだけですが、その過程でスポーツにおいて推進すべき人間の価値をすべて失います。 あなたの態度はひどいと思います。教訓として役立つことを願っています。

ライバルに失格を求めたことはありますか?それが誰だったかに関わらず、私はそれが恥ずかしいと思う.. それは、審判が決める必要がある、あなたに頼まれるのではなくスポーツマンシップゼロ.. ローマで幸運を願っていますが、私はもうあなたを応援しません..

Stole win from dila/kato 👎

ひどいスポーツマンシップ

今日は勝ったかもしれない、だからあなたがどんな選手かは分かる。 なんて貧しいスポーツマンシップ選手👎

あなたが偉大なテニスプレーヤーになれないなら、良い人になってください。

テニスをするためではなく、挑発するために勝つのは恥ずかしいことだ。

ボールガールへのヒットを見てさえいなかったのに、彼女が泣いているだけで審判に抗議したの!?なぜあなたはそのために抗議したのですか?フォームが悪い、スポーツマンシップが悪い。 学ぼう!

テニスについて何も知らない私にあなたの名前をおしえてくれてありがとう。だけどあなたとあなたのパートナーが相手選手の失格に笑っている画像は、文字通り恥ずべき行動です。 私はあなたに悪いことを望んでいませんが、世界の反応があなたが誠実であることの意味を再確認するのに役立つことを願っています。

Shame on you(恥を知れ)

ドラマ好きでしょ? アスリートではなく女優になるべきだ

BAD ATTITUDE(ひどい態度) 👎🏽

ひどいスポーツマンシップ
これがプロテニスプレーヤーってやつ?なんて恥だ

ソリベストルモのインスタに加えて海外のツイッター(X)も炎上

ソリベストルモのインスタに加えて、ツイッター(X)でも加藤未唯選手を擁護するツイートが沢山見られます。

本人の投稿自体は頻繁に更新されていませんが、こちらにもネガティブなコメントが投稿されているのが確認できます。

今回の件は国籍や国境関係なく、スポーツがフェアであるべきという世界の共通認識が脅かされたことによる世界中の怒りが爆発しているようにも見受けられます。


訳:ソリベス・トルモとブズコバがこの選手のことをそんなに心配しているなら、なぜ彼らは彼女をチェックし、彼女が大丈夫かどうか確認しに行かなかったのだろうか?加藤は彼女のところに行って謝ったが、ボールガールは「大丈夫だった。おそらく起こったことにショックを受けているだけだろう」と言った。この終わり方には今でも驚いています


訳:マリエ・ボウズコバとサラ・ソリベス・トルモ 恥を知れ。


訳:加藤未唯の全仏オープン混合ダブルスのタイトル獲得を観戦するブズコバとソリベス=トルモ


訳:加藤はポイント間で誤ってボールガールに当たったとして当初警告を受けたが、対戦相手のブズコバとソリベス・トルモが失格を要求した。「サラとマリー、アルトディラと私は、またどこかで対戦して素晴らしい試合ができることを願っています。」とても親切です!


訳:ソリベス・トルモとブズコバは何も勝てなかったが、アレクサはこれをプレイできる


訳:月曜日、ブズコワ選手とソリベス・トルモ選手によるスポーツマンシップに反する「非難(「彼女は泣いている」)」を受け、加藤未唯選手がボールガールにボールを当てたとして失格となった。
その間、情報提供者はダブルスで敗退した。シングルスでもスペイン語。混合ダブルスで日本人が優勝しました!


訳:甘やかされたガキのような振る舞いをし、加藤未唯とアルディラ・スチアディの失格を手助けしたマリー・ブズコワとサラ・ソリベス・トルモを恥じるべきだ!

ソリベストルモのインスタの炎上に「非難されるのは辛い」

SNSへのこうした飛び火に対してソリベストルモ選手は「何も悪いことをしていないのに非難されるのは辛い」とコメント。以下はサラ・ソリベス・トルモ選手がメディアに語ったインタビューの内容です。

「私たちが何か間違ったことをしたとして批判されているのは傷つきます。」

「まず、昨日起こったことは簡単なことではありません。」

「マリーにとっても私にとっても、この件について人々が何を言っているかを見るのは複雑です。私たちはボールパーソンが泣いていたことを試合の主審に報告した。そして彼は何が起こったのか見ていなかったので、私たちは彼に話しました。残りについては、監督者が決定を下しました。それについて私が言いたいことはそれだけです。」

「インスタグラムは開いていませんでした。批判する人たちは昨日コートにいなかった。今日私に口笛を吹いた人たちもそこにはいなかった。昨日の法廷14人の傍聴人は、自分たちが失格となった理由を理解した。ルールはルールです。送られたボールはビデオで見るよりもはるかに速く、小さな女の子は20分間泣き続けていました。」

「今日は(自分の考えを)すべて外に出して、集中して戦おうとしました。自分たちが何も間違っていないと本当に思っているからです。だからこそ、私にとってはまったくそうではなかったのに、私たちが[間違ったことをしたとして批判される]のは心を痛めるのです。」

出典:https://www.tennismajors.com/

この不戦敗によって賞金43000ユーロ(約640万円、選手1人は半分)とポイント110ポイントを没収された加藤未唯選手は失格処分の取り消しを求めて提訴をおこなったものの、判定が覆されることはありませんでした。

過去に同様の処分を受けたことのあるノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)が中心となって立ち上げた、選手の立場を守るための選手会「PTPA」(プロテニス選手協会)は失格処分は不当で不公平」との声明を発表しています。声明内容は以下の通り。

PTPAは、スポーツにかかわるすべての人々、特にボールガールとボールボーイの安全と幸福を確保することが、最優先事項であることを約束する。しかし加藤未唯とアルディラ・スージャディを失格とした決定は、不当であり、不公平であった。

ソリベストルモのインスタ炎上にキリオスは正論

こうした一連の騒動の中で、テニス界の悪童と呼ばれるキリオス選手は世論とは反対の意見を述べています。

「(選手の)意図の問題ではなく、子供にボールを当ててしまった場合は不履行(棄権)になる」

確かに正論という見方がある一方で、キリオス選手自身も過去に感情的になってボールを撃ち放ちスタンドの子供にボールをぶつけてしまったことがありました。

その時は失格にならなかったことを引き合いに、キリオスの意見は詭弁という意見が多数を占めています。

出典:https://topics.smt.docomo.ne.jp/

ブーズコバ選手は過去に加藤未唯選手とペアだったことがある

実はブーズコバ選手は過去に加藤未唯選手とダブルスのペアだったことがあります。

更にブーズコバ選手は3年前に「スポーツマンシップ賞」という賞を受賞したことがあります。

一連の騒動は時間の経過と共に沈静化されてきましたが、各選手への個人的感情は様々にせよ、一貫して述べられていることはテニス協会の曖昧なジャッジについての懸念です。

加藤未唯選手の事例をもとにテニス協会の厳格すぎるルールの改正や不公平を見直す動きを求める声が強まっています。